どんぐり労組に加盟しませんか
1991年、私たちの先達は「ろう重複障害者の生活・労働施設をつくろう!」と希望にあふれていました。この呼びかけに聴覚障害者、手話関係者をはじめ、多くの市民、障害者団体など支援があり、ふれあいの里・どんぐり建設が実現しました。
その後も聴覚障害者のニーズに応えるべく、埼玉聴覚障害者福祉会の事業は拡大し、多くの施設・事業所を展開させていきました。
しかし、多くの福祉事業所がそうであるように、事業が拡大すればするほど社会的役割が大きくなる反面、思うように収益が増えることはありませんでした。また、理念の崇高さと現実的労働の劣悪さの矛盾も拡大し、聴覚障害者が主役であるべき職場で、聴覚障害者が次々に離れていく現実がありました。
私たちは、自分たちの置かれている状況を他人任せにするのではなく、自分たちの目で見て、自分たちで考え、広く職場内外の英知を集め、自ら改善・創造していく必要があるのではないでしょうか。これらの理念を基に、2013年に埼玉聴覚障害者福祉会労働組合を結成しまれました。
労働組合設立以前は、事業所間の待遇格差やパワーハラスメント等、個人レベルでは何度改善を要望してきていても、問題が解決されることはありませんでした。しかし、組合員の団結と、法人への粘り強い団体交渉の結果、働きやすい職場環境への改善に寄与できたと自負しています。
私たちは、聴覚障害者福祉、ノーマライゼーション・バリアフリー社会の実現を目指す職務に携わっており、重要な社会的役割を担っています。福祉会が掲げる理念の実現、安心して働ける職場環境、誰もが人間らしく生き生きと働く場を創り出していくことは、他の多くの事業所で働く人たちの希望を開くことにもつながります。
その為には、まだまだ皆さんのご支援が必要です。数は力です。より一層働きやすい職場環境の実現をはかるべく、ぜひ皆様のお力添えをお願いしたいと思います。労働組合への加盟を心よりお待ちしております。
後援会構成団体の皆様へ
いつも、埼玉聴覚障害者福祉会を支えてくださり、ありがとうございます。
福祉会の原点である「どんぐりの会」結成より、みなさまのご助力をいただきながら多くの施設を建設し、事業拡大・発展をしてまいりました。
私たち福祉会の職員は、それぞれの施設において、聴覚障害者の生活と権利を守るという目標に向かって働いています。同じ志を抱いて働く職員が安心して長く勤められる職場にしたい、どんぐりの仲間、ななふく苑の入居者、また、県内の聴覚障害者が安心して生活を送れる環境を作りたい。そのような思いから、私たち埼玉聴覚障害者福祉会で働く、正規・非正規を問わず多くの職員が話し合い、「埼玉聴覚障害者福祉会労働組合」を結成しました。
理事会とともに福祉会を良くしていくための労働組合です。組合運営に対するご理解、ご指導いただきますよう、今後とも宜しくお願いいたします。